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発起人メッセージ・プロジェクト概要資料

第40回『+Starters』(11/16)

更新日:2012年12月08日

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今回の出演者

●大矢中子(笑顔311プロジェクト代表、NPOメディアージ代表)
●宮脇友輔(笑顔311メンバー)
●山崎桃子(笑顔311メンバー)
●やつづかえり(笑顔311メンバー)

 第40回『+Starters』の録画はこちら

記念すべき第40回の+Startersは

笑顔311メンバーのひとり、

山崎さんの手土産話から始まった。

東京は日本橋の三越で行われていた物産展で

見つけたと言う、仙台の菓子屋、九重本舗玉澤が

製造販売する和菓子の飲料『九重(ここのえ)』。

 

あられ球の粒々に柚子やぶどう、ひき茶の風味があり、

山崎さんが今回ご紹介したのは柚子風味。

 

色鮮やかな中にあられが浮いて

見た目もかわいいうえ、

冷やでもホットでもイケるので、

一年中愉しめる飲み物。

 

離れた場所にいても、東北の物産を手にして

味わうだけでも支援のひとつになる。

ぜひ一度お試し頂きたい逸品!

 

石巻交通支援マップ制作プロジェクト

 

そんな柔らかい雰囲気で本題に入る。

それが、

【石巻交通支援マップ制作プロジェクト】

 

名のとおり、

石巻の交通マップ作成の初回が先日行われた。

 

このプロジェクトが立ち上がったきっかけは、

震災直後から石巻で活動している

災害移動支援ボランティア団体『Rera』。

 

災害当初は多くの人が車を流され、

移動に大変困るという状況があった。

そのような方たちの足として

Reraは送迎サービスを行っている。

 

あれから1年半経ち、

若い人達等は自分で移動できる手段を得たが、

ご年配や身体に不自由を負っている方達等、

未だに移動が困難な人もたくさんいる。

 

例えば病院。住んでいたところから遠く離れた

仮設住宅に住んでいる現在、かかりつけの病院は『地元』に

あり、そこに行くためのタクシーを使用した場合の

タクシー代はハンパない。

 

そのような方達がいるため、Reraは今でも

一日100人もの人達を目的地まで運んでいる。

ひとりひとり、目的場所も時間もバラバラだから大変だ。

 

そのような中でも、Reraの活動に対して

地元のタクシーやバス会社の事業を妨げるという

ネガティブな実情がないとも言えない。

また、Reraは利用者から運賃は貰わず、燃料代だけが

助成金で賄われているだけなので、

いつまでも続けられるとも限らない。

 

住民の自立のためにも、

スタッフは循環バス活用の提案をした。

 

すると、意外にも循環バスの情報がどこにも載っていなくて

バス停がどこにあるのか、発着時間もイマイチ分からず、

うまく活用されていないという現状が発覚した。

 

そこで、公共交通マップをまとめて住民に

利用してもらい、自立移動しよう!ということになった。

 

先日、秋葉原でマップ作成第一回目が行われたのだが、

Facebookの呼びかけで14名もの有志が集まってくださった。

 

グーグルマップのマイマップでバス停の場所に

印をつけていく作業。

現地の情報は石巻在住の中子さんに集めて頂いたのだけど、

実は石巻のバス、47路線も!

その日一日の作業で、11路線はマッピングすることができた。

バス停があると思われる住所を検索しても、

WEBのマップからだと確実にこんなところにはないだろう、

という場所もたくさんで、ストリートビューを

利用してもうまく見つけることができず、作業は困難に。

 

 

一度みんなで集まってやったことで

オペレーションはわかったので、今後は

作業を分けて、各自自宅で続けていく予定。

マップに興味がある! という方はぜひ

今からでも参加して頂きたい。

 

 

Reraスタッフのみなさんからのビデオメッセージも

公開された。

 

『東京に集まって頂き、マップの

入力作業ありがとうございました』。

から始まり、平日10人スタッフが

毎日80~100人の送迎を行ってがんばっていることが

紹介された。

 

 

自分達で作成しなくてはいけないのだろうけど、

毎日の送迎に追われていたため、東京にいる方達に

作成して頂き、とてもありがたいこと。

 

 

被災地から離れたところに住んでていても、

今しかできないことがあること。

被災地に来てこそできることがあるので、

ぜひ石巻に来てほしい! で締めくくられた。

 

 

Reraはホップという、札幌を拠点とした

福祉支援団体で、そこがReraを始めた。

震災当初からかなりの需要があって、重宝された

サービスなのだけど、その当時、毎晩行われていた

ボランティア連絡会議で、ある人から

「活動名付けたら?」と提案された。

 

 

その人が

北海道といえばアイヌ、アイヌ語で風をリラと言う。

君たち、風のように石巻の人々を送りたまえ! という

理由からReraと名付けられたという。

 

 

Reraは現在、ドライバーを地元の人に託し、

地元雇用にも努めている。

 

NPO メディアージュ

 

ところで今、石巻に住んでいる中子さんは

毎日どのような活動をしているのだろう?

 

 

駅を挟んで北側の住宅街の一角、

もともとはカフェだったところを

借りて、事務所兼住居として暮らしている中子さん。

 

現在、石巻では建物や景観、人々の暮らしの

再開発に向けた町づくりが行われているが、

その会議に行政や団体等の地権者は参加できるが、

そこで『暮らす予定の住民』は参加していない。

 

 

でもそうじゃなくて、せっかくなら

町づくりから一緒に参加して作っていってほしい。

 

 

これを目的に、立ち上げたNPOメディアージで、

地権者と行政の方達だけで行われている

話し合いの内容を公開して、もっと住民となる方達に

入ってきてもらう、啓発活動を行っている。

 

 

また、復興関連イベントが行われたときは

WEB等を通してその中継にも力を入れている。

 

 

先日は、佐賀県の中学校から依頼があり、

石巻の学生とつなげて、今回の震災の教訓等を

語り合った。

いつどこで震災が起こるか分からない今、

今回受けた大きなダメージを糧に進んでいきたい。

 

 

誰かがやらなくては進まない復興支援、

その『誰か』を支える人も必要だ。

 

 

中子さんが暮らすカフェは、被災した家屋なので

隙間風がひどく、またお風呂もついていないため

これから一層寒くなる東北は石巻で暮らしていくのは

とても厳しい環境だ。

 

 

現地に行けないのなら、

せめて石巻で活動する中子さんをみんなで支えよう。

 

 

まずはNPOメディアージや笑顔311のFacebookに

いいね!をつけることから!

 

 

湯野澤 いづみ

 

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以上の記事は、ゲストライター湯野澤いづみさんに書いていただきました。
ご自身も被災地で指編みのワークショップを開くなどお忙しい中、私たちの思いををくみとった記事を書いていただいて本当にうれしいです。

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