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第98回『IF I AM』(4/11)

更新日:2013年04月21日

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番組が配信された4月11日は、震災が起きてから2年と1ヶ月、そして『IF I AM』が始まってからちょうど2年という日でした。

そこで、2年前の第1回にゲスト出演いただいた方に再びお越しいただき、あらためて当時を振り返り、また現在の活動について伺いました。

出演者

MC
根本 聡一郎さん・庭田苑香さん(NPOの法人メディアージ スタッフ)

ゲスト
門間光紀さん(まちづくりNPOげんき宮城研究所 事務局長)
長島心一さん(東北学院大学災害ボランティアステーション 学生代表)

『IF I AM』スタッフ
小松 正法さん (東北学院大学4年)

番組内容

  1. クロストーク
  2. イマシャ
  3. 告知コーナー

番組の録画はこちら(音声トラブルのために中断したので、前編と後編に分かれています)

  • 第98回『IF I AM』(4/11)前編
  • 第98回『IF I AM』(4/11)後編

クロストーク

2年前の第1回『IF I AM』でゲスト出演いただいた方々のひとり、門間光紀さんにお越しいただきました。

「クロストーク」ということで、門間さんに加え、東北学院大学災害ボランティアステーションの学生代表をされている長島心一さん、『IF I AM』スタッフの根本、庭田、小松が、2年前に何をしていたか、そして今はどんな活動をしているかを話あいました。

それぞれの2年前

小松くんは、震災が起きた翌日から、当時アルバイトをしていたホームセンターで働いていたそうです。
店舗自体も被害を受け、電気もきていない状態でしたが、被災者の方々に役に立つ商品は使えるうちにどんどん出していこうということで、すぐに営業を始めたそうです。

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庭田さんは、ちょうど2年前の同日夜、『IF I AM』の他のメンバーからの電話を受け、何をするのかよくわからないながらも、「何かしたい」という思いから番組配信現場を訪れました。
それまでの1ヶ月はなかなか電気も来ない状況で、ガスもつかえず、シャワーは水。それに耐える(シャワーの時間を短くする)ために、自分で髪を短く切るという大胆な行動に出る一方、なかなか家の外には出られなかったそう。
『IF I AM』の配信現場も、当時はとても物々しくみえて「どうしよう…」と思うばかり。2年後には番組の顔として活躍している状況になるとは想像もつかなかったそうです。

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門間さんは、2年前は沿岸部の緊急支援活動のまっただなか。朝出て、夕方戻るという毎日を送っていました。
4月11日は、18時頃家に戻ると家に電話が入り、「なんとか都合を付けて来てほしい」と頼み込まれ、急遽『IF I AM』に出演されたそうです。(ありがとうございます!)
3月から物資の支援を始め、4月に入ると炊き出しなどの活動も始まりましたが、当時は、安否の確認が取れず、とても不安が充満していた時期。瓦礫の撤去やヘドロかきという力仕事は若い人に任せ、門間さんたちは、被災者のいろいろな相談にのったり、安否の確認のための情報集めをして伝えたり、ということをされていたそうです。

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長島くんは、2年前は高校3年になったばかり。
当時は東京にいましたが、計画停電のために一日の中で3−4時間ほど電気が止まる間は何もできない、近くのスーパーでも1時間待ち、というような状況がまだあったそうです。

現在の活動

小松くんは、『IF I AM』などの支援活動に関わりつつ、今も当時働いていたホームセンターでアルバイトしているそうです。
沿岸部で被災した方々が内陸部に移ってきて、新たにお客さんとして訪れるようになっているところからも、環境の変化を感じるそうです。

これについては、Twitterからも「地元の米沢でも、避難者によりだいぶ人口が増えた。そのために母校のクラスがひとつ増えた」という情報をいただきました。
被害が大きくなかった近隣の県でも、かなり環境の変化が起きているのですね。

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震災当時、大学2年の終わりだったという庭田さんは、大学の前半2年と後半2年が全く違うものになったと言います。
1,2年生のときはサークルなど大学の中で過ごしていて、震災がなければ、『IF I AM』のような学外の活動はしていなかっただろうとのこと。
庭田さんだけでなく、震災をきっかけに大学を超えて連携を始めた学生たちは多いようです。

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門間さんによれば、東京などを拠点とする大きな支援団体は、丸2年を過ぎたこの3月末で引き上げていったところがとても多いそう(そういう団体は、次に起きる東海・南海地震への対策を進めていたりします)。
門間さんたちのような地元の小さな団体は、長く続けていくための方法を模索しながら、今も支援を続けています。

人海戦術でできることがたくさんあった2年前と比べ、現在は被災者のニーズは個々の家庭ですべて違い、ぱっと見ただけではわからない内容になっています。

そのため、門間さんたちは、仮設住宅やみなし仮設、在宅で避難生活を送っている方々ひとりひとりの悩みを聞いて、それに対応していく支援を行なっているそう。
社協や行政もそういう仕組は作っていますが、相談者からするとなかなか敷居が高いもので、長く続けてきた支援活動の中で信頼関係ができた門間さんだから、と悩みを話してもらえることが多いといいます。

ちなみに、最近起きている大きな問題は、仮設住宅でのネズミの大量発生。
もともと沿岸部にいたネズミが津波ですみかを失った後、瓦礫で大量に繁殖し、瓦礫が撤去されると次は田畑に移動しますが、その田畑も除塩のために掘り返されたため、今度は暖かい仮設住宅にまで移動してきたのだそうです。
宮城ではネズミ取り用の粘着テープが売り切れて手に入らなくなってしまい、門間さんたちは全国の支援団体に呼びかけてテープを送ってもらい、それを仮設住宅に配ったとのこと。

このように、現在の具体的なニーズを理解した上できめ細かい支援が可能になるには、地元にいて被災者の方たちとの信頼関係を築いていることが必要不可欠です。
そのため、今、被災地のために何かをしたいという人は、ぜひこのように地元に根づいて活動している中間支援団体を支援してほしいと、門間さんは言います。

昨年7月から、門間さんの団体では「Pray for Japan~心を一つに~」という震災のドキュメンタリー映画の自主上映会を各地で実施しています。
映画の上演後に被災地の現状を伝え、「観光でもいいから現地に足を運んで、そこで見たことを持ち帰って周りの人に伝えてほしい」、「我々のような中間支援団体に支援の手を差し伸べてほしい」ということを伝えているそうです。

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長島くんは、高3の夏に初めて岩手にボランティアに行きました。岩手を選んだのは、宮城に比べてなかなか人が入らないと聞いていたから。
その岩手で、震災後半年以上経つのに状況がよくなっていないことに驚き、大学生になって何かするなら少しでも被災地の力になりたいと考えて、東北の大学を志し、東北学院大学に入学したそうです。
大学では、「東北学院大学災害ボランティアステーション」に所属し支援活動をしてきた長島くん。
最初は炊き出しなどもやっていましたたが、最近では、一方的に何かをしてあげる、というかたちではなく、仮設住宅に行ってお話を聞いたり足湯や料理をしたりと、一緒にイベントを運営したり交流しながら元気になってもらえるようなことを中心に活動しているそうです。
そうやって何回も行っていると顔なじみになり、「実はこんなことで困っていて…」という話もしてくれるようになるので、やはり継続が大事。継続して支援ができるのは、近くの大学の学生たちだと思ってがんばっているとのことです。

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継続することの大事さが、とてもよくわかる門間さんと長島くんのお話でした。

『IF I AM』も、2年間続けることでのべ6万人以上の方々に観ていただき、テレビなどに比べれば1回1回の視聴者は圧倒的に少ないけれど、毎回観てくださる方もいてとても励みになっています。
2年前に始めたときは配信技術もおぼつかず、ハラハラしっぱなしでしたが、今では学生だけで配信もトラブルシューティングしっかりできるようになりました。
これからもずっと続けて行きたいという根本君の言葉が力強かったです。

イマシャ

視聴者の皆さんからの投稿写真を紹介するコーナーです。(復興支援と関係なくてもOKです。皆さんの日常の写真を募集中。ぜひ [email protected] まで、コメントとともに送って下さい!)

今回最初に紹介するのは、実は…、筆者が送った写真です。

友人の家に集まり、首都圏在住の私たちが復興のために今できることはなんだろう?ということを考える会を行ったのですが、そのときに食べた料理の写真です。

友人が仙台の「カタクチ商店」というお店から宮城県産の食材を取り寄せ、いろいろ料理してくれたのですが、それがとってもおいしかったのです!


宮城県石巻産カタクチいわしで作られる自家製アンチョビのパスタ
アンチョビのパッケージもかわいかったので、一緒に撮りました。
「カタクチ商店」さんが石巻産のカタクチイワシを使って自家製アンチョビを作るようになった経緯も興味深いです。


宮城県産アサリのパスタ
ハマグリみたいに大きなアサリでした。


宮城県産バジルの自家製ソースのジェノベーゼポテトサラダ
自家製バジルソース、絶品です!

 

もう1枚の写真は、ニャンタさんより。
大阪の水間観音の脇にある水間公園で咲く、立派な桜の木の写真を送っていただきました。
(番組スタッフより写真を入手できしだい、こちらにも貼ります!)

仙台では、この番組の翌々週の週末にお花見をしよう、と行っていたくらいなので、日本の地域差を感じられますね♪

というわけで、イマシャコーナーでは、皆さんからの写真をお待ちしております。
 [email protected] までぜひ、お気軽に送って下さい!

告知コーナー

最後は、イベントなどの告知コーナーです。最初の2つは、このブログの公開時には終わってしまっておりまして、申しわけありません…。

仙台新歓フェス2013

イベント詳細

4月21日(日)12:30〜16:00 仙台アエルにて

いま仙台で活躍している25の学生主体のサークル、団体、NPOが集結し、学生300人を巻き込んで合同新歓!というものです。

『IF I AM』も参加し、Ust中継を行いました。

会場内はすごい熱気だったようです。

金華山黄金山神社の整備ボランティア募集

募集内容の詳細

4月20日(土)~21日(日) の一泊二日

島全体が黄金山神社の敷地である金華山は、震災前は多くの人が訪れる観光地でもありました。

ですが、神社は私有地のため行政の支援を受けにくく、復興までにはまだまだ資金も人手もかかる状況なのだそうです。

今年の5月3日には12年に一度の『金華山黄金山神社 巳年御縁年大祭』の本祭を控え、今回は表参道の整備や、神社の水源ダムの土砂撤去作業をするボランティアを募集するとのことでした。

今回は本ブログでの告知が間に合いませんでしたが、このボランティアを主催している「宝島プロジェクト」は金華山での支援を続けていて、Facebookページで情報を発信していますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

宝島プロジェクト実行委員会Facebookページ

東北発☆未来塾

現在毎週木曜日の23時からEテレで放送している『東北発☆未来塾』に『IF I AM』のメンバーも出てます!

4月は4回に渡り、あのAKB48のプロデューサー秋元康さんが、東北の若者たちに、まちを元気にするためのプロデュース論を語る、という内容。
『IF I AM』のスタッフも、そのお話を聞いて来ました。

その第4回目は、4月18日(木)23時から放送されますので、ぜひ観てみて下さい!

 

以上、「笑顔311」スタッフのやつづかがご報告しました。
今月末には昨年に続き2回めの24時間配信をひかえ、今頃『IF I AM』スタッフたちは大忙しだと思います。
ぜひ、番組の方も観て応援してあげてください☆

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