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第39回『IF I AM』(1/26)

更新日:2012年04月03日

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今回のMCは東北大学3年の根本 聡一郎くん。

普段根本くんがMCのときは、あるテーマについて学生たちが真剣に議論する「学生復興会議」を開催していますが、今回は特別バージョン、「話せ場agora版学生復興会議」になりました。

>>第39回『IF I AM』の録画

出演者

  • MC
    東北大学3年 根本 聡一郎くん
  • ゲスト・「話せ場agora版学生復興会議」ファシリテーター
    「めっせーじ代表」 佐藤 大地くん
  • 「話せ場agora版学生復興会議」参加者
    東北大学3年 橘 宏卓くん
    東北大学1年 玉田優花子さん
    東北大学 3年川上 拓也くん

※所属・学年は配信当時のものです。

 

「話せ場agora」とは?

「話せ場agora」とは、今回のゲストである佐藤大地くんが代表を務める団体「めっせーじ」が、継続的に開いているイベントです。

「めっせーじ」は「聴く」というコミュニケーションを大事にしようというコンセプトで活動している団体。
「話せばagora」では、お茶やお菓子を用意して和やかな雰囲気で、「アニメ」や「愛」など幅広いジャンルから選ばれたテーマで楽しく語り合っているそう。
そこではただ集まって話をするわけではなく、みんなの意見を引き出す役割の「ファシリテーター」の進行により、決まったプロセスに従って話を進めていくところがポイントです。

そのプロセスとは、「拡散パート」「収束パート」に分かれます。

まず「拡散パート」で、その日のテーマに関連して思いつく言葉をできるだけたくさん出し合い、それらを元に、参加者がそれぞれ「◯◯すべきか」という形の「問い(議題)」を作ります。

その次の「収束パート」では、それぞれの「問い」について、お互いに意見を交わしていきます。

根本くんも「話せ場agora」に参加したことがあるそうで、とても活発に意見が出て充実した議論ができるということを実感したそう。

というわけで『IF I AM』でも、佐藤くんのファシリテーションのもと、このプロセスに従って「復興」をテーマに議論をしてみました。

「話せ場agora版学生復興会議」

「話せばagora」ではお互いをニックネームで呼び合うということで、ファシリテーターの佐藤くんは”だいちゃん”、橘くんは”ロンくん”、玉田さんは”たまゆかさん”、川上くんは”ヒロくん”、根本くんは”おっさん”、とそれぞれ自己紹介し、いよいよスタート!

拡散フェーズ

「拡散フェーズ」では、みんなの真ん中に大きな模造紙をおいて、今回のキーワード「復興」から連想する言葉をどんどん書きこんでいきます。
誰かが挙げた言葉からさらに連想した言葉でもOK!
具体的なエピソードも語りながらどんどん言葉を出して行って、こんなふうになりました。

復興から連想する言葉が書かれた模造紙

収束フェーズ

模造紙に書かれた言葉や、書きながら話したみんなのエピソードを元に、それぞれが考えた「問い」はこんな内容になりました。

  • おっさん
    「被災者、被災地という言葉を使うべきか」
  • ロンくん
    「被災地に行くべきか??」
  • たまゆかさん
    「復興を後世に任せるべきか」
  • ヒロくん
    「スローガンを積極的に使うべきか?」

ひとつひとつの「問い」に対して、みんなが自分の意見を表明し、一緒に考えていきます。

今回はそれぞれの「問い」について考える中で、「言葉の使い方」と「復興に対する責任」について考える場面が多くありました。

例えば、被害の内容や程度がそれぞれに違う各地の実情を見えなくしてしまう「被災地」という言葉は使うべきではないという意見や、「絆」や「がんばろう日本」といったスローガンがあまりにも流布することで元々の意味が伝わらなくなったり、そこで思考停止して具体的にどうするのかが考えられなくなってしまうのでスローガンを使うべきではない、という意見。
これには、事態を分かりやすく伝えるためには「被災地」という言葉も必要、スローガンで本当に元気づけられることもある、といった反論も出て、普段何気なく使っている言葉の重みを考えさせられました。

また、「被災地に行くべきか??」という問いには、現地に行って地元の人の話を聞くとテレビやインターネットよりもずっと多くのことがわかるし、その土地に愛着がわいてその後も関わっていこうという気持ちが芽生える。だからぜひ行って欲しい、という声が挙がる一方、「行って欲しい」と「行くべき」は違う。事情により行けない人にまで「行くべき」とは言えない、という意見も出ました。

被災地に行かなくても復興に協力することはできる、という話も出ましたが、「復興をすべて自分たちだけでできるのか」というたまゆかさんの問いからは、じゃあ、私たちはどこまで復興の責任をもっているのか、ということについても考えさせられました。

時間の都合上、普段の「話せ場agora」よりもだいぶ駆け足で進み、話し足りない感じもしましたが、この短時間でもとても幅広い意見が出たことに驚かされます。

「復興」というキーワードから議論をしてみた感想として根本くんは、「復興」に関係のない言葉なんてほとんどないんじゃないか、実生活のいろんな場所に日本を良くしたり復興するヒントが隠されているんじゃないかと言いました。

他にも、みんなそれぞれ、議論を通しての気付きがありました。それが今回の「話せ場agora版学生復興会議」の収穫ですね。

第39回『IF I AM』配信時の皆さんのつぶやき