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第72回『IF I AM』(9/27)

更新日:2012年09月29日

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前回はゲストが急に来られなくなってあたふたしていた(でもちゃんと乗り切った!)『IF I AM』ですが、今回は準備ばっちり。

見てください↓
ホワイトボードには、今回のゲストトークのポイントとなる模擬裁判の説明があらかじめびっちりと…。
ゲストの皆さん、MCの背景にホワイトボードがある様子

今回のゲストは東北大学模擬裁判実行委員会の皆さん。
10月に行われる「裁判劇」について紹介してもらい、その劇のテーマとなった震災による内定取り消し訴訟をはじめとする「震災と法律」の問題について、みんなで考えました。

第72回『IF I AM』の録画はこちら 

番組内容・出演者

ゲストトーク

<MC>
東北学院大学4年 庭田苑香さん

<ゲスト>
東北大学模擬裁判実行委員会
 上田俊輔くん(脚本主任)、安齋翔太くん(委員長)、佐藤克唯毅くん(総務/財務担当)

ディスカッション「震災と法律」

<ファシリテーター>
東北大学4年 根本聡一郎くん

<参加者>
東北学院大学4年 加藤恵里香さん
東北学院大学4年 庭田苑香さん
東北大学3年 井上尚人くん
東北大学3年 上田俊輔くん
東北大学3年 安齋翔太くん
東北大学3年 佐藤克唯毅くん

イベント告知『第二回さくらゼミナール』

東北大学3年 井上尚人くん

10/27・28公演 裁判劇「ゆらぎ ー震災による内定取消訴訟ー」の紹介

模擬裁判実行委員会の第61回公演のページにリンクしています。

「模擬裁判」とは?

10月27日(土)・28日(日)に61回目の公演を行う東北大学の模擬裁判実行委員会はとても伝統ある団体で、有名ドコロでは「踊る大捜査線」の主要な登場人物「室井さん」がこの委員会の出身、という設定になっているそうです。(確かに有名どころ!)

「そもそも模擬裁判て何?」という問いに、佐藤くんは「模擬な裁判です(キリッ)」と答えてくれました。

なるほど〜、ってオイ。

いや、それしかなかったわけではなく、きちんと説明してくれましたよ。

委員会の活動の目的は「法の役割や機能について市民の皆様に分かりやすく伝える」ということ。そのために裁判の様子を演劇の形で観せているのだそうです。
(「模擬裁判」自体は、このように劇の形式で行うもののほかに、 原告・被告双方の立場に分かれて勝敗を競う形式のものもあるようです)

法律について熱心に勉強している学生さんたち、ということでみんな大人しめなのかな?なんて想像していたのですが、番組内で紹介されたプロモーションビデオを観たところ、みんなで発声練習をし、本格的な舞台セットの中で衣装を着て熱演する様子はまるで演劇部。

練習の様子を見学に行ったMCそのかちゃんも「思っていたよりガチだった」と驚いていましたヨ。

劇の題材は、その時々で注目されている法律問題を扱う事が多く、昨年は裁判員裁判で初の死刑判決が出たということから、死刑がテーマになりました。
今年は、仙台でも法テラスなどに寄せられる「内定取り消し」に関する相談がとても増えたという事実があったことから市民の皆さんのニーズがあると考えられたこと、また震災を忘れてほしくないということから、「震災による内定取消訴訟」がテーマに選ばれたそうです。

脚本担当の上田くん(あだ名は「上様」☆)によれば、テレビが映すのとは別の切り口で震災を捉え、法律の手を借りてどのように助けあっていけるかを伝えたいという思いがあるとのこと。

劇のあらすじと裁判のポイント

内定取り消しの背景には、雇用する企業が震災で大きな被害を受けたということがあります。
今回の劇の主人公は内定を取り消された学生。
企業側の事情を理解しつつも、自分は内定を得ており、 その企業で働く権利があるはずだと主張をします。

通常、企業と労働者の間の争いは裁判になる前に「労働審判」という場で解決が図られるのですが、「労働審判」では解決に至らず訴訟に発展した、というのがこの劇のシチュエーションです。

番組では、この裁判の争点となる「整理解雇の4要件」というものがホワイトボードも使って説明されました。
その「4要件」とはこちら。

  1. 人員整理の必要性
  2. 解雇回避努力義務
  3. 解雇基準の合理性
  4. 手続きの相当性

MCのそのかちゃんはさすが法学部で、うんうん、と聞いていましたが、
今回の『IF I AM』、何やらムズカシイ言葉にあふれている…。

でも大丈夫です。
私はここで説明できませんが、番組では上様が丁寧に説明してくれてますよ (^_-)☆

公演情報

公演まであと1ヶ月、委員会には今70人のメンバーがいて、それぞれの役割で頑張っているようです。
演じるのは1年生。公演の1日目と2日目は異なるメンバーが出演するということなので、見比べてみるのも面白そう!

東北の人は争いを好まない気質もあって裁判に対しても距離があるけれど、法律には裁判を利用することで紛争が解決できるという機能があるので、そういうところを観て欲しいと、委員長の安齋くん。

興味を持った方はぜひ、足を運んでみてください。

第61回模擬裁判公演『ゆらぎ ー震災による内定取消訴訟ー』

  • 10月27日(土) 開場13:00 開演14:00
    10月28日(日) 開場13:30 開演13:30
  • 場所:東北大学 百周年記念会館 川内萩ホール
  • 前売り券:300円 当日券:400円 (高校生以下 無料)
    (仙台三越のプレイガイドや東北大生協で購入可能) 

※最新の情報は、模擬裁判実行委員会のホームページでご確認ください。

ディスカッション「震災と法律」

番組の後半では、他のメンバーも加わってディスカッションをしました。

震災による法律相談には、内定取消の問題だけでなく、不動産の貸し借りに関するもの(もう住めないので出ていって欲しいという貸主と、まだ住みたいという借主の争いなど)、小学校などでの避難誘導の責任追及の争いなど、いろいろあるそうです。

どちらの事情もわかるし、その上生命や生活に関わる重たい問題で、前例も少ないでしょうからとても難しいですね…。

内定取消に関しては、『IF I AM』のメンバーである学生達にも身近な問題です。
4年生スタッフの恵里香ちゃんいわく、内定が取れてもうすぐ就職という状況で震災が起きてしまったのはひとつ上の学年の人たちで、自分たちは震災が起きた後企業の事情もわかった上での就職活動だったからまだ良かったとのこと。
「じゃあ、これからまた震災があって内定が取り消されたら?」という問いには「うーん、困りますね…」。
ですよね、困りますよね。。。

まだ社員になったわけではない内定者は、社員と比べてもそういう目にあいやすいように思いますが、模擬裁判実行委員会の上様いわく、法律的な解釈では内定者は社員と同等の権利を持っていると主張できるとのこと。
一方で、内定者にそこまでの権利はないなどいろいろな説があり、すっぱりとは決められない。
だからこそ裁判になり、裁判劇の題材になるのでしょうね。
だけど、権利を主張する予定があるということを知っておくこと、法律を勉強しておくというのは、自分の生活を守っていくために重要なことなんだなぁ、と勉強になりました。

イベント告知『第二回さくらゼミナール』

最後のイベント告知コーナーでは、ディスカッションにも参加してくれた井上くんから、10月7日(日)に東北大学片平キャンパスで開催予定の『さくらゼミナール』の紹介がありました。

復興に関わるいろいろな大学の団体が集まり、ディスカッションや活動報告会が行われる予定です。

北は北海道から、宇都宮、東京、広島などの大学生ほか、高校生も参加するそう。
広島の名産品も食べられるみたいですよ♪

参加予定団体や参加方法など、詳しくはFacebookのイベントページをご覧ください。
第二回さくらゼミナール

「任意団体さくらゼミナール」のFacebookページにリンクしています。

第72回『IF I AM』配信時の皆さんのつぶやき