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第139回『IF I AM』(2/20)

カテゴリー:IF_I_AM, 番組情報   タグ:,

更新日:2014年02月24日

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こんにちは。ゲストライターのおけいです。
数十年ぶりの大雪が何回か降った関東地方。私自身余裕がなく毎日を送っていたこともあっていつのまにか2月ものこりわずか!?春の足音も聞こえてこない余裕のなさで、記事の更新もだいぶ遅くなってしまって申し訳ありませんでした。
動画配信録画はこちら

番組内容

テーマ

「川内村の現状について」の続編

出演者

MC 根本聡一郎さん (NPO法人メディアージ)
ゲスト 中安祐太さん (東北大大学院1年)

プログラム

1 オープニング
2 川内村の現状①
3 フリートーク
4 河内村の現状②
5 東電の説明会に行ってきました
6 エンディング

オープニング

浦島太郎電鉄について

昨年夏にもやったという「浦島太郎電鉄」ブログ記事

沿岸3県をマップに見立てて サイコロを振ってすごろくのように電車で回る、というものだそうです。それを今年の春にもやるそうなので、興味のある方は是非コメントを残してください!と根本くん。ツィッターやFacebook等で大丈夫かと。

 

福島県双葉郡河内村の現状①

2月6日に、「河内村の現状」ということで配信がありました。参考までにこちらの記事を読んでみてください。

福島第一原発から20~30km圏内にある村の方で現在は郡山の仮設住宅に避難されている NPO法人 昭和横丁代表の志田篤さんに話を聞きました。

原発事故後、当時2,900名弱の村民が家族・親戚や友人などを頼って27都道府県に避難をし、県外に身寄りのない方はビックパレットふくしまへ避難をしました。それから2年9ヶ月たっての現状は・・・

完全帰村:535名

週四日程度帰村:約900名

借り上げアパート:1,600名

仮設住宅:630名  だそうです。

 

帰村が進まない理由としては、大きく分けて二つ。

一つ目は、放射能汚染に対する「イメージ」からの忌避

原発推進反対というのもあるけれど、放射能汚染の現時点での除染後の線量を容認するかどうかで河内村内でも意見が分かれているそうです。

・受け入れる人は帰る

・嫌だ!という若い世代を中心に子供の安全を考えて帰村進まず

行政サイドが一番頭を抱えているのが、「若い人たちが戻らない=マンパワー不足」ということで、企業誘致、特老、スーパーなどインフラ整備をしても人手不足となり、それが足かせになってしまっている、ということでした。

二つ目は、生活基盤の地域崩壊

医療・教育・買い物などの生活全般が、以前は身近なところで行われていたけれど、合同庁舎・国の出先機関等全ていわき市に移転してしまったことでより既存しづらい状況になってしまったと話す志田さん。

わかりやすく、2~3ヶ月に一度の通院なら離れたところでもいいけど、週に一~二度となると、仮設の方が・・・となってしまう、と。仮設なら15分程度のところに学校や病院などがあるということでした。

なので、双葉郡全体復興しないと河内村単独で全てをまかなうのは難しい!という結論に。

 

教育機関の崩壊ということで、根本くんが高校のことも聞きました。

双葉郡内の4つの高校全てが休校扱いとなり、代わりに広野町に中高一貫校が設けられる予定になっているそうです。が、4校だったものが1校ということも大変だけれど、今の双葉郡の人たちの避難状況を見ると、新設校に通わせるのは難しい部分も。通うとなると広野町に下宿?となると下宿の家族も大変→今住んでいる場所で教育を受けさせたい!となってしまうのでは・・・と志田さん。

「河内村自体は帰れる部分もあるけれど、今までの生活基盤だった場所・地域が帰れない場所だからうまくいかない、というのもありますか?」と根本くんが質問。

「もともと利便性の高いところではなかったけれど、買い物に片道1時間以上というのは・・・モノは買いだめできるけど、教育や医療は買いだめできないから」と志田さんのお答え。

「教育や医療の基盤である周辺地域の復興がなされないと帰村も進まない」というのがなんとももどかしい限りです。県単位・市町村単位であれやこれや決め事があるような気がしますが、そんな杓子定規的なことでは解決しないんだ!と強く言われている気がします。

 

フリートーク

動画を見てのお二人の会話が印象的でした。

「放射線が怖い」という理由で帰れないから「人手が足りない」ということになっている、と根本くんが言うと中安くんが「 (河内村内)全部の地点で日本全国の平均値と変わらないぐらいの放射線量なのに・・・」と。

本質的な問題はそこではなくて、作り上げてしまった”イメージ”が最大の問題だと言う中安くん。当初、専門家たちが基準の決定のミス・曖昧さが今も響いてきているのが問題なんだと。

『本当に大丈夫なんだろうか?』という本音の表れだとも。

その後、「外部被曝」「内部被曝」の話もしてくれました。

外部被曝は落ちてきているから、気にすべきは内部被曝。でも、内部被曝は治験が少ないので判断しづらいんだそうです。これまでにチェルノブイリと広島ぐらい。(きっと、データ的にあまり一般には出回っていない気がします。)

だけど、チェルノブイリは5年後の被害なんだそうです。被害の設定が。

放射性セシウム134(半減期2年)は5年後に20%になるという・・・その20%になった時の値と発生後1年とか2年という数値を比較はできないと。

福島の場合、放射性セシウム134と137が1対1で存在したそうです。

134は5年後に20%になる、ということで5年後には合計で元の55%程度。そこで初めてチェルノブイリと比較ができるんだそうです。まだまだ道は長いです!!諦めずに手立てを考えなくては。。。ですよね?

しかも、チェルノブイリでは、当時物流がなく自給自足で5年間生活をしていたので 福島では当てはまらい状況もあるので一概に比較は難しそうですね。

そもそも当初、放射線セシウムの蓄積量の地図を福島第一原発を中心に?コンパスで書いたように○km圏内としてしまったことに問題があったのでは?とお二人。「同心円状の悲劇」と言われているそうですか?知りませんでしたm(_ _)m

クリックすると新しいウィンドウで開きます

(参考までに)

例えば20km圏外でも局所的に高くなっている場所があったり、高くないのに20km圏内だから・・・とか。本当に難しい問題だと思います。

 

河内村の現状②

支援物資の募集について

ちょっと意外な話の展開でビックリしました!

家族の分断で2重・3重の生活を送っている人たちがいる。これまでは、1年分のコメや野菜は自分たちで賄ってきたけど、畑が作れないので買って食べる生活というのが大変。・・・ということに驚きました。その人たちの身になってみないとわからない、というのはこういうことなんだな~と反省。自分たちは買って食べるのが当たり前だと思ってましたから。

仮設住宅では賃貸料はかからなくても、ガス・水道・電気に加えて(これまではかからなかった)食料にも生活費としてひびいてくる現実。

現在の状況は原発事故の後遺症だと捉えているけれど、賠償は平成24年8月で止まっているという河内村の人たち。(河内村でも場所によっては違うらしいのでそこも複雑です)

そのしわ寄せが高齢者に。職があるわけでもなく収入も年金とか?それでもかかるものはかかる、動きたくても動く手段がない、アテになる家族は離れている、などなど。。。

行政を動かすには時間がかかるので、原点に戻って支援物資を入れざるを得ない、と話す志田さん。リサイクルの衣類や毛布・寝具類などもほとんど貰われていって残らない状態なんだそうです。

被災者にとって2回目の試練」というのがとっても印象的でした。遠く離れた私たちにとって、被災地(全体)の皆さんにも物質的にも徐々に出回ってみなさんの手元に届いているんだろう、足りているんだろう、と勝手に想像していましたから。テレビで映す被災地は’ごく一部’ということが頭から抜けていました。

志田さんは「高齢者の支援も含めて行政がしっかり支援してくれれば・・・」とも。

「仮設住宅の中で改善したいことは?」の問いに

① 支援物資の充実

② 食事の改善に協力してくれる団体を求む!

③ 高齢者の閉じこもりの改善に協力して欲しい!

と話してくれた志田さん。

①に関しては、上に書いたようなことで。

②に関しては、被災3県の中で高齢者脂肪率が一番高いという福島県。狭い仮設住宅での生活、というのもあるかもしれないけど、野菜不足の食事が原因の一つじゃないかと思うので、食事の改善に協力してくれる団体を求めています!

③に関しては、行事に参加するよう行政も働きかけてはいるんだろうけど・・・閉じこもってじまう高齢者もかなり多いのが現状。家族との生活では自分の立ち位置(日常生活の中で自分の役割分担があったはず)があったものが仮設ではないのでは?なんにも興味を示さずに閉じこもるのが心配。でも、これまでそんな知識やノウハウがないので、高齢者の閉じこもりの改善に協力して欲しい!

 

本当に震災直後のことのようでビックリ!!

志田さんはそれが「悲しい」といい、根本くんも話を聞いて「悲しい」と。

また、東電の賠償が止まっているのも悲しい、と。双葉郡でも広野と河内が止まっている。とはいえ、河内内でも分かれているというのが複雑ですよね?

実際に線量が高い地域、低い地域、という線引きをしては貰えないものでしょうかね~?水の流れや風の向きでちょこちょこ変わったりするものかもしれませんが・・・(不勉強で申し訳ないですけど)

このことを配信で見聞きして 自分に出来ることは・・・?あれやこれや考えてみようと思います!!(まずは、記事を完了させること優先でm(_ _)m)

東電の説明会に行ってきました

就活も兼ねて説明会に行ってきた中安くん。

原子力・水力・火力・建築・土木。・技術開発などの部門が。

印象的だったのが原子力部門の方々の切実な思い。

「今後はあのような事故は二度と起こさないように!」という強い思いで働いている。避難地域にコーディネーターとして安全講習などを行っているそうです。

事故後、会社体制も変わったそうで、社長・役員等とはなかなか会えないものだったのが、今では会う機会が増えたり、毎朝の会議は欠かさないそうです。

エネルギー問題にもふれていました。

原子力会社の賠償についても。

法律で「関東大震災の3倍程度の被害の場合、国が賠償する」と決められていたとか?!「国が賠償=国民の税金で支払う」ということですけど。こちら

なのに、「隕石が落ちなければ・・・(原発事故は)当てはまらない」と震災後にいった国。関東大震災はM7.2。東日本大震災はM9.0。実際は50倍ほどの威力だそうです。

にも関わらず、電力会社が機構を作って、みんなで払っていく方式に定めてしまったそうです。国が。

なので、東電だけを叩くのもおかしい、とお二人。

この問題はだれかのせいにすればいいという問題ではなくて、国民みんなで考えていかなくてはいけないと思う、とも。

このような現状を知らない人が多いと思う!と自分に腹が立ったという根本くん。きっと、このブログを読んでくれた人の中でも知らなかった人はいるのではないでしょうか?もちろん、私自身もです。

 

本の紹介がありました。

★「東電叩き」シンドローム 脱原発論の病理

こちら

★「反原発」の不都合な真実

こちら

 

復興のためのお金が被災地になかなか回っていかない!被災者が困窮している状況がどうにもならない!それはどうして?!ということを考えたら 今読んでいる本が頭に浮かびました。配信で紹介されたものではないですけど・・・

☆国家のシロアリ: 復興予算流用の真相

こちら

 

飛行機事故と自動車事故をたとえに使った話はわかりやすかったです!

なかなか起こらないけど、起こったときには甚大な被害!!

原発よりも火力発電の方が 発電量における死亡者数は多いんだそうです。

「イメージ」に引っ張られすぎないことが大切!勉強しなくちゃ!という根本くん。

全部が真実とは限らないけど、いろんな意見を聞いて自分で判断することが大事!という中安くん。

 

エンディング

志田さんに話を聞いたのは1月のこと。仮設住宅に住んでいる人たちだけじゃなく、村に帰ってる人たちも支援物資を欲している状況で、かなり切迫してる感じだったそうです。今年の冬は寒かったですからね~!大雪もあったし!

これからも継続して河内村を支援したいと思っているので、配信を見て「なにかしたい!」「やってみたい!」と思った方はぜひご連絡を。

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例えば、栄養士の方とかに栄養バランスの話をしてもらうとか・・・

固有種の植え手。緑地再生とか・・・他にも。。。

最後に、中安くんから「大学生・大学院生にできることは?」という質問が。

「震災後の 今の現状を見て『やんなきゃ!』と思ったことを突き詰めて勉強すること!!」と根本くん。

活動することも大切だけど、新しい技術開発などにつながる学問も大切!

震災から学んで新しい知識・技術を活かせることだから。それが本当の復興につながるのかも・・・人がはいれない場所で活躍するロボットを例にとって。

中安くんも理系だからこそできる支援をしたくて エネルギーのことなどを調べ始めたんだそうです。

それから起業も大事!仕事を作る人が出てこないと仕事をする場が少なくて東北に住むのがなかなか難しい状況があります。

 

「『 IF I AM 』では、これからも被災者の現状を紹介しつつ、これからの東北が明るくなるような情報も伝えていきたいです!」という根本くん。

「アッシーとして行ったけれど、また行ってみたい。支援を続けていきたい」という中安くん。

 

 

最後に 支援物資の申し出などについて。

直接送ると 仕分けなどの負担があるので、(河内村の方では担当が二人で大変なんです)協力したいと思ったら まずは連絡をお願いします!

笑顔311Facebook

 

次回予告

2月27日(木)21:00~

女子だけによる「蔵王」樹氷祭りツアー

男子のベニーランドツアーに匹敵する面白さ?!

お楽しみに♫

 

 

今回は書き始まりが遅くなった割には 長々とブログを綴ってしまいました。

最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございました!

そして、自分に今できることをちょっとでも考えてもらって、一歩を踏み出してもらえたら・・・と思います。私も何かをできるように考えてみたいと思います。

あと1ヶ月もせずに ちょうど3年。今回、いい機会をありがとうございました。

 

ゲストライターのおけいさん、今回はご自身が読んでいる本の紹介も、ありがとうございます!

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