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第34回『IF I AM』(12/5)

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更新日:2011年12月20日

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毎週月曜日、夜9時から『アイカフェ仙台駅西口店』さんからお送りする「IF I AM」。
第34回では、新しいMCがデビューしました!
それは、以前からゲストやアフタートークの参加者として何度か出演してくれていた 三神志織さん。(三神さんが「見守り隊の副代表」として ゲスト出演した第17回『IF I AM』の録画)

ゲストにMCのひとりである根本くん、「NPO法人MPI」の石田くんと田坂くんを迎え、ちょっと新鮮な雰囲気の『IF I AM』、まだ観てない方はぜひ録画をチェックしてください!
>> 第34回『IF I AM』(12/5)の録画

出演者

  • MC
    三神志織さん(東北学院大2年)
  • ゲスト
    『ReRoots』 根本聡一郎くん (東北大学文学部3年)
    『MPI』石田健太くん(東北大学文学部2年)、田坂優樹くん(東北大学文学部1年)
  • アフタートーク
    菊地崇史くん(東北学院大学経済学部3年)
    大谷宏くん(東北大学農学部1年)
    田坂優樹くん(東北大学文学部1年)
    石田健太くん(東北大学文学部2年)
    玉田優花子さん(東北大学文学部1年)
    根本聡一郎くん (東北大学文学部3年)
    庭田苑香さん(東北学院大学法学部3年)

1.ReRoots 根本聡一郎くんのお話

普段は『IF I AM』のMCのひとりとして「学生復興会議」を取り仕切っている根本くんが、今回は復興支援団体『ReRoots』の広報担当として話をしてくれました。

地震発生当時、水やガスが出ない状況のなか、根本くんはカップラーメンを作るためのお湯を求めて避難所(仙台の川内コミュニティセンター)に行ったそうです。そして、そこでお世話になった恩返しをしたいという思いから、避難所内でのボランティア活動(公園から水をくんできたり、炊き出しをしたり)を始めました。

その避難所内でのボランティアを通じて仲良くなったメンバー同士が、ある程度ライフラインが復旧した4月以降、今度は沿岸部にボランティアに行こうということになり、それをきっかけに『ReRoots』という団体ができたのだそうです。

その後、ボランティアセンターが他地区と統合されたことでボランティアの拠点がなくなってしまった若林区に私設のボランティアハウスを設置し、『ReRoots』は若林区を中心に活動を行うようになりました。
若林区は農家がほとんどの地区でしたが、その当時ボランティアが派遣されるのは家の中の片付けがほとんどで、 農地の復旧は手がついていないという状況に気づいた根本くんたちは、農家が元通りの生活を送れることを目指して活動するようになったそうです。

放置されて生えてしまった草を刈り、細かいガレキを取り除くという地道な作業による農地の復旧の他に、現在は耕作放棄地になっていた場所を「ReRoots ファーム」として耕作も行なっているとのこと。
『ReRoots』の目標として根本くんは、地域の方のニーズを大事にしその人たちの幸せのためにできることをやっていきたい、と語ってくれました。

2.MPI 石田くん、田坂くんのお話

2組目のゲストは、特定非営利活動法人MPIより、男子大学生2人が来てくれました。

地震発生時は大学の新入生サポートセンターのアドバイザーとして、3〜400人の新入生とその保護者と一緒にいたという石田くん。
震災によってアドバイザーとしての役割はあまり果たせなくなってしまったという石田くんですが、その後は新入生サポートセンターの運営側に回って関わり合いを続けました。その中で東京に行く機会を得、MPIの東京支部の人たちに紹介されたのだそうです。

その当時MPIの東京支部では福島に家庭教師のボランティアを送る活動をしていました。
家庭教師は東京の学生がしていたのですが、より地域に根づく持続的な活動にしていくため、東北の学生の参加者を探しているという話を聞いて、石田くんはMPIに入ることに決めたそうです。

石田くんがボランティアに行ったのは、原発事故により浪江町から避難をしてきた人たちの暮らす福島の仮設住宅でした。
そこで担当した小学校4年生の女の子は、最初はうつむいて何もしゃべらず笑顔がなかったそう。
でも、石田くん得意のマジックやバルーンアートを見せることで、少しずつ仲良くなることができた経験から、子どもたちに心をひらいてもらうには継続的に行く必要がある。そのためには、東京の学生が行くよりは、東北の学生である僕らがやる必要があるんだ、と感じたそうです。

石田くんと田坂くんは、それぞれ東北支部の代表、副代表になる予定とのこと。
団体には第一線で活躍する 社会人も多くいることから、田坂くんはその人脈や資金力を活かして大きな企画を実現させたい、と考えているようです。

また、ボランティアに限らず、何か大きな事を成し遂げようと考えているけれども事情があってできないという人たちにぜひ来て欲しい、と石田くんからの呼びかけがありました。(興味のある方は、Facebookで石田健太さんを検索して、アプローチしてみましょう)

ボランティアといえど、何かしようと思うとお金がかかるというのが学生による支援活動の悩みどころですが、学生、社会人という立場の違いを超えて、お互いの利点を活かして協力しあえるととても大きな力が生み出せそうですね。

3.アフタートーク

アフタートークは、ゲストトークに出てくれたマジシャン石田くんの15秒で作るバルーンアートで始まりました(ホントに速ワザ! かわいいワンちゃんができました ^^ )。

アフタートークの様子

MPIの仮設住宅での家庭教師ボランティアには根本くんも参加したことがあるそうで、話題は子どもたちのことに。
その仮説住宅に暮らす子どもたちは元々は浪江町出身で、原発事故後は家に戻れないので5回も引越しをしている子がいるのだそうです。
そして調査によれば、親や先生、友だちには本音を言えないでいる子が多いという話も。
その子たちにとって東京や仙台から会いに来てくれる大学生のお兄さん、お姉さんの存在は大きいだろうな、 と感じました。

今後の番組情報

『IF I AM』は 、毎週月曜日20時から21時に配信しています。

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番組のBGMは株式会社デラさん提供の「夜カフェ~piano」(榊原大)をはじめとする癒しの音楽を使用させていただいてます♪

第34回『IF I AM』配信時の皆さんのつぶやき