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発起人メッセージ・プロジェクト概要資料

第36回 『+Starters』(4/26)

更新日:2012年05月05日

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こんにちは!

2回目のゲストライターをさせて頂きます、湯野澤いづみ です。

2012年4月26日配信の第36回 『+Starters』についてまとめます!

配信の録画はこちら 

コンテンツ

  • 【たびキャラと世界中からの贈り物】  田生 安希さん
  • 【一般社団法人 ホワイトレイヴン】   竹内 容堂さん
  • 【RIKUTAKA!(仮)】 『+Starters』姉妹情報配信from岩手
  • 【Power of the wanco festival】 5月3日
  • 【けせんふぇす】 5月4・5日

 

今回のMCは

元お笑い芸人でフリーの役者をされている宮脇 友輔さんと、

笑顔311代表の大矢 中子さん

 

中子さんとは昨年、石巻の絆ベースでお世話になって以来で

スクリーンを通して見る久々の“動く中子さん”に呼び掛けてみました

 

          『なかこさ~~~~ん!』

 

スクリーンの向こう側はとても賑やかで

やはり元芸人さんがMCだけありマス、って感じデス

 

さて、そんな元芸人さん、いえいえ、宮脇さんから

まずは番組の趣旨説明を。。。

 

『被災地をメディアでつなぐプロジェクト笑顔311』は

被災地の今を伝えることで長期的な募金や支援のアクションに

結びつけることを目的としたプロジェクト

 

前回わたしがゲストライターをした『IF I AM』は主に仙台からの配信ですが、

この『+Starters』は東京から毎月一回不定期で配信

 

被災地で活動している人の声、東京で活動している人の声。。。

どっちも感じることができるなんて贅沢デスよ~

でも感動してないで、そこから動いて欲しい!

 

さて、宮脇さんが基本情報をしっかり伝えられたところで

ホッとしたのか中子さん、

突然声を荒げる!

 

『みなさん、知ってました!?!?!?』

 

そして突然、

岩手県大船渡市の銘菓“かもめの玉子”を持ち出す

 

なになに? なんなの?

 

“たまご”には“卵”と“玉子”って漢字がありますよね。

その使い分けって知ってました!?

 

えっと、

 

  • 卵=処理/調理前のたまごの意
  • 玉子=処理/調理後のたまごの意

 

なんですって!

 

だから、“かもめの卵”になると

かもめの“本物の卵”でなくてはならないのだけど、

かもめのたまごに似せて調理したこの銘菓は

“かもめの玉子”になるのでありマス

 

って雑学をですね、この配信前に宮脇さんが話されて、

それを知らなかった中子さんが興奮した模様

 

無知だったわたしも興奮しましたが、宮脇さんの

(えっと。。。みんな知ってると思いますけど)と言いたそうな表情を見ていると、

この情報はもしかすると雑学ではなく、常識なのかも

 

ま、いいや♪ かもめの玉子、おいしいらしいし♪

 

はい、さて、そんな『へぇ~~』な前置きがあった今回の配信、

なにやら次も愉しくなりそう!

 

たびキャラと世界中からの贈り物

■ゲスト  代表:田生 安希(たのう あき)さん

 

うん、期待を裏切らないステキ活動!

 

入院して外の世界を見られずに病室で過ごす子どもたちに変わって、

マスコット人形が旅をして絵本を作るという、

ユニークなプロジェクト

 

その名も【たびキャラと世界中からの贈り物】

 

ひとり目のゲストは、代表の田生さん

 

もともと田生さんがこれを始めようと思ったきっかけは

旅好きの友人が、もう一生外に出ることができないかもしれない病気になってしまい、

『なにかできることはないか』と考えていたとき

別の友人からこのプロジェクトを紹介されたそう

 

人形が、その人の変わりに旅をする?

 

なんてラブリ~!!!

 

そこでキャリアを少しずつ積みながら、田生さんが代表となった。

この活動は震災前からやっていたことだけど、

今回の震災で、東北への関心が消えないようにとの想いで

東北の旅がスタートした

 

マスコット人形の名前は、入院中の子どもたちをいつもいつまでも

照らし続ける“太陽くん”

 

太陽くんが今回紹介してくれた“旅地”は

宮城県石巻市の雄勝町

 

2011年8月に行われた、震災で亡くなった方々への

追悼灯篭流しに参加した

 

漁業と硯(すずり)で有名な雄勝

 

普通、灯篭には亡くなった方々の名前や

メッセージを書いて流すものだけど、

昨年の灯篭には、“鎮魂”と“復興祈願”以外の

文字はなく、シンプルだった

 

太陽くんが聞いてみたところ、住民はこう答えたそう

 

『行方不明者がまだいるのよ。その人の名前を書いたら

その人は本当に死んでしまったことになるでしょ』

 

ならばなにも書かなくていいじゃない。

労りは心の中だけに留めて、いるはずの場所、雄勝に

いない人たちを想って、灯のついた灯篭を流すだけでいいじゃない

 

太陽くんは、そんな光景や現状を写真やイラスト、言葉でみんなに伝えてくれる

 

きっと被災地の人たちが前を向いている姿を見て、

入院中の子どもたちも生きる希望を持ってくれるに違いない

 

歩けなくなっても、ベッドの中の生活になっても哀しまないで。

太陽くんが、キミのために世界を歩いてくれる!

わたしたちのために東北を伝えてくれる!

 

そんな“たびキャラと世界中からの贈り物”

 

東北ならぬ世界中を旅する太陽くんは

いつでも一緒に旅する人、を募集しているようですよ~

 

太陽くんと旅をしたい人は、HPからお問い合わせを!

封筒に入った太陽くんがあなたの元に届くみたい(笑)

 

最後に田生さんからメッセージを頂きました

 

『普段生活していても社会貢献できるってことを、観ている人たちに伝えていきたい』

 

東北と世界、人と人をつないでくれる太陽くんと、

あなたも一緒に旅をしませんか?

一般社団法人 ホワイトレイヴン

■ゲスト 代表理事:竹内 容堂(たけうち ようどう)さん

 

太陽くんを書き終え、

 

ふぅ

 

と心が和んでタイピングの手が緩んだのも束の間、

ちょっとヘンな方が登場して、手が停止状態になった

 

え。。。?

 

その方が、福島県福島市ご出身ということで、停止を越して凍りついた

 

え。。。?

 

同郷です、同郷ですよ~。。。

 

う~ん、なんだろう。。。でもちょっと、手を止めて話だけでも聞いてみるか

 

。。。。。。(リスニング中)

 

おぉぉぉぉぉお! なくてはならない活動をしてらっしゃるじゃないですか!

 

福島で活動中のホワイトレイヴン代表 竹内さん、

席に着くや否や、ピシャリと団体について話してくださいました

 

活動メーンは福島の土壌計測。

“HOPE‐Japan‐”を掲げて、

ほかに農地の除染・農家支援・震災教訓絵本作成を行っている

 

本来、団体設立って目的があって始まるものだけど、

ホワイトレイヴンの場合は逆で、震災後に団体ができて、

さぁ、なにをしよう?から始まった。

 

困っている事情がある、ではそれを解決していきましょう、と、

その日その時直面する問題に“殴り込んでいく”活動なんだそう

 

始めは支援物資を届けることから始まった活動も

震災→津波→原発事故→風評へと被害が拡大していく福島での

活動は、どんどん深く、難しく、広がっていった

 

例えば、農家支援

 

放射線量が国数値の500ベクレルという基準を上回った野菜は

出荷停止になって、金銭的保障が出るか出ないかもわからなかった時期、

数名の野菜農家が命を絶った。新聞に載る人数等、微々たる数だろう

 

そんな現状を目の当たりにして、

安全なのに売れない現状を改善しなくてはいけないと竹内さんは思ったそう

 

同じ小松菜だって、少し地域が変われば数値はグンと下がるのに

“小松菜”ってだけで全てが出荷停止になっていた。

けど、ひとつひとつ計測をして、数値が低かったものは出荷していたという

 

生き延びた人が、どうして安全なものまで市場に出ることなく、

それに悩まされて自ら命を絶たなければいけないのか?

 

そんな理不尽、あってはならない

 

次に、震災教訓絵本

 

被災された方々の震災の教訓の言葉を集めて、

全国から集めたイラストレーターさんに絵をつけてもらって絵本を作る

 

あんな大震災があったにも関わらず、自宅には防災グッズさえ常備していない

人たちに、ハッと気付かせる一冊

 

ずっと、感慨深くうなずいていた

MCの中子さんが疑問を投げかけた

 

『除染しなくてはいけない実情がある中、どうしてみなさん、まだそんな福島に

住んでいるのか? 県外のみんなは福島のことを錯綜してるんです』

 

この疑問にわたしは『へぇ、そうなんだ』とむしろ不思議に思った。

わたしも昨年3~11月まで地元の福島市で活動していたから

”住んでるのが当たり前”だった

 

県外の人たちからそう不思議に思われることが不思議だ

 

竹内さんは冷静に答える

 

『“なにを信じたらいいのか?”ってよく聞くけど、そうじゃなくて

本当にそうなのかを調べるほうが先だと思う。

目の前にあることをを信じるか信じないか、事実かそうでないかを

自分で調べて理解することが必要なんです』

 

御意

 

右の道か左の道か、自分で選択して動かなくてはいけなかったあの時期は

本当に辛かった。

福島市は線量が高いのに避難地域に指定されていなく、

避難した方がいいのだろうけど、避難所が近所にいっぱいあって

家族も親戚も友達も避難できずにここにいるその状況で、どうしてもできなかった

 

ここにまだ居ざるを得ない人がいて、自分も居ることで役立てるなら。

わたしに子どもがいたら、行動はまだ違ったものになっただろう

 

福島市も避難地域になって“出なくてはいけない”になった方が

どれだけ楽かと思った

 

あの時期、“自由な選択”は苦痛だった

 

でもいろんな人がいる中で、考えを統一することなんて不可能なんだ、

情報が多発する中で、自分がどう判断して、どう動くか

それだけなんだ、とあの震災で得た一番の気づきだった

 

竹内さんはこうも言う

 

『線量は本当に健康に害があるかないか

そこをはっきりしないと除染する意味がないのだけど、

今の技術では、どうしても明確の仕様がないんです。

信じる・信じないではなく疑問を調べて理解すること。

これがずっと福島で活動してて、思うことなんです』

 

いろんな専門書があるけど、今の福島にはその何十倍って情報がある

 

重い。深い

 

竹内さんは今後も

たけのこ剥ぎのように、ひとつひとつ

住民や業者の本音をさらけだしていって

解決策に向けて活動を続け、

現地からしかできないリアルな情報配信をしていきたいと思っている

 

竹内さんにも最後にメッセージを頂いた

 

『見学だけでもいいから、本当に福島に来てほしい。

“がんばってね”はもう言ってほしくないけど、

“また来るね”って言って、10万くらいお金落としてもらって(笑)。

でもそれで、沿岸部も栄えるから』

 

ホワイトレイヴンのHPはこちら

 

前回の番組で配信された【高福コラボ~高円寺×福島でいっしょに幸福になる企画~】

の第3弾(4/28,29開催)では、ホワイトレイヴンも参加し、

上記で紹介した震災絵本の販売や、オリジナルステッカーが配布されたそう

 

高福コラボのサイトはこちら

 

東京にいてもできる福島支援、またひとつ見つけた!

 

『+Starters』の姉妹番組スタート

 

岩手県陸前高田市からも配信が始まった、

その名も『RIKUTAKA!(仮)』!

初回は、上記で紹介した『かもめの玉子』工場を

社長さん自らが案内して下さるという必見モノ!

http://www.ustream.tv/channel/rikutaka

 

報告~こんなイベントが企画されてました~

 

●Power of the wanco festival
http://onebrand.jp/pedigree/

『わんこのチカラで東北を元気に』をテーマとした

一日中、わんちゃんと交流するイベントでしたが、荒天により中止

5/3@宮城県仙台市榴ヶ岡公園

 

●けせんふぇす

http://kesenfes.com/

被災地視察・音楽・世界遺産観光までついた東京バスツアーが大好評!

4日は荒天のため中止となったが、5日は元気に開催!

 

5月4,5日@岩手県大船渡市サン・アンドレス公園

 

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以上の記事は、ゲストライター湯野澤いづみさんに書いていただきました。
思いを込めた文章、ありがとうございます!

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